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「海辺へ行く道 夏」「いるのにいない日曜日」を買ってきました。

前にも書きましたが、本当に待望の三好銀の最新刊です。

「海辺へ行く道 夏」を読んでみまして・・・

どこにあるか分からない、海辺の街を舞台にそこにいる人達の群像劇を描いた連作集なんですけど

やはり、三好銀らしくひたすら、淡々・・・音というモノがこの世にないんじゃないかと思うくらい

静かに・・・静かに・・・淡々と描かれていました。

でも、そんな内容なのに、どうしようもない「気持ち悪さ」がまとわりつくのも事実。

お祭りに行ったり、学校新聞を作るのに取材に行ったり、ボランティアをしたりと

どこにでもある風景なんですけど、何かどうにも気持ち悪い・・・。

でも、それが読んでいますと普通に読めてしまうのですから、ここが三好銀らしさと言うべきですか。

たぶん、たっくさんの伏線とかそういうのがあると思うんですけど

そういうのが一切明かされないままストーリーは終わります。残ったのはどうしようもない違和感だけ。

深く考えれば考えるほど、この漫画って物凄く怖い漫画なんじゃないかとか色々疑心暗鬼になるかもしれません。

例えがアレですけど、2chでよく見かけるジワジワくる話し系のスレを読んだ時と同じような感情ですね。

帯に

「甘い悪夢。懐かしい後悔。そこは、ロマンティックで親しげな。異界」

と書かれていますけど、もう本当ピッタシな言葉だなっと。

とりあえず、この漫画についてはただただ読んでみてくれっとしか言えません。

そして、読後、変なモヤモヤになった時、その異界にすでにハマっている事に気づくでしょう。


「いるのにいない日曜日」は1992年に発刊されました「三好さんとこの日曜日」の待望の続編です。

前回、単行本未収録がたくさんあるので、そちらも復刊して欲しいっと書いただけに

まさか、本当に復刊されるとは思いませんでした・・・。

自分が三好銀にハマったキッカケになりました「匂い紙のスープ」「ピンナップ」「夜中の電車」を読みまして

当時高校一年生で、ジャンプ・コロコロからマニア誌系にハマっていきまして

自分の漫画人生的にもターニングポイントだった時期だっただけに、当時まだ何も知らない純粋に漫画を楽しんでいたあの時代を思い出してしまいました。

でも、残念な事に単行本未収録作品全てが入っているワケではなく、選集という形になっていますので

今では入手困難になりました「三好さんとこの日曜日」の復刊と併せて完全版で出版して欲しかったですね・・・。

あとがきで生原稿をネットオークションで売ろうと考えたと書かれていますけど、売らないでくれて本当に良かった・・・

っと思ったのは自分だけではないでしょう。

今日はクリスマス。

17年の時をかけて、この漫画に出会えた事がサンタが自分にくれたプレゼントだと思いまして筆を置きたいと思います。




種村理沙




  

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